【双子妊娠35週】胎児発育不全で出産まで管理入院になった話

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なこ

こんにちは、アラサー双子ママのなこです。

小さいながらも元気に育っていた二卵性の双子ちゃん。妊娠35週から逆子の長女の推定体重がほとんど増えなくなり、「胎児発育不全」と診断され、管理入院をすることになりました。

このブログで分かること

  • 胎児発育不全による管理入院は何をするか
  • 出産日までの双子推定体重記録
  • 出産後の経過
  • 管理入院をして辛かったこと
  • 管理入院をして良かったこと
目次

胎児発育不全とは

何らかの理由で胎児の発育が障害され、実際の週数相当の発育ができない状態のことです。入院をして慎重に経過をみていく必要があります。

管理入院中の検査内容について

胎児発育不全 管理入院 NST 妊婦健診 検査

NST(ノンストレス)検査

【検査日時】毎日朝・夕方
【所要時間】40〜50分

「おなかの張り」と「赤ちゃんの心拍」を分娩監視装置という機械でグラフ化し、赤ちゃんが元気かどうかを見る検査が行われました。

ベッドに横になり、助産師さんがお腹に装置とベルトを巻いて動かないように固定して測定します。
双子は同じ心拍を拾ってしまうことが多く、装置の設置位置を探すのに時間がかかってしまうこともしばしば。毎回担当者が変わるので、心拍の位置を覚えて伝えると、検査の時間短縮になりとても喜ばれました。
双子の所要時間は単胎児より長い傾向にあり、40分以上かかることが多かったです。

超音波検査

【検査日時】週2回
【所要時間】30分

担当医が妊婦健診と同じ要領でエコーの機械を操作し、赤ちゃんの心拍・血流・羊水量・推定体重などを測定しました。

③血圧・体温測定

【検査日時】毎朝起床時
【所要時間】5分

健康状態を知るための血圧や体温の測定が行われました。昨日の食事の量や排便尿の回数、変わったことはないかなどのヒアリングもありました。

出産日までの双子推定体重記録

画像引用:トツキトオカ

34週2日

長女:1810g
次女:1700g

長女・次女共に、体重は2週間で約200g前後のペースで増加していました。次回の検診から1週間に1回の妊婦検診となります。

35週2日

長女:1830g(前回健診から+20g)
次女:1890g(前回健診から+190g)

今まで先陣を切って大きく育っていた長女ですが、推定体重が前回の健診から20gしか増えておらず、発育不全が疑われました。

35週6日 管理入院当日

長女:1930g(前回健診から+100g)
次女:2090g(前回健診から+200g)

長女の推定体重は前回の健診から100g増加。体重は増加していたので任意ではありましたが、週数的にも入院して経過を観察した方が安心とのことで、予定帝王切開の37週まで入院することに決めました。

管理入院中の食事について
【朝】パン、サラダ、フルーツ、牛乳またはヨーグルト
【昼】ごはん(200g)、味噌汁、魚or肉、サラダ、小鉢1〜2つ、お菓子
【夜】ごはん(200g)、味噌汁、魚or肉、サラダ、小鉢1〜3つ、ヤクルト、お菓子

管理入院中の食事は間食がいらないほどのボリュームでした。塩分は大分控えめで少し物足りなく感じましたが、味自体はとても美味しく毎回完食できました。

36週1日 管理入院3日目

長女:2040g(前回健診から+110g)
次女:2140g(前回健診から+50g)

しっかり寝て栄養を摂る生活になり、3日間の管理入院で長女も推定体重2000gを超えることができました。

管理栄養士さんの食事は本当に凄いです。30週頃から悩んでいたパンパンの足のむくみも嘘のようにすっきりなくなり、今まで塩分を摂りすぎていたことを大いに反省……。

また、産休後もPC作業を長時間行っていたため、1日の大半を椅子の上で過ごしていたことも良くなかったと思っています。

36週5日 管理入院7日目

長女:2160g(前回健診から+120g)
次女:2230g(前回健診から+90g)

「見た目も双子ちゃんと分かるくらい随分大きくなりましたね」と言われるようになりました。もう出たいと言わんばかりの胎動の強さになっていきます!

36週6日 管理入院9日目【MFICUに移動】

双子は順調に育っているものの、念のためMFICUというハイリスク妊婦が入院する個室病棟に移動となりました。ずっと灯の暗い4人部屋で過ごしていたため、明るい個室はかなり快適で、精神的な面でも楽になりました。

MFICUとは

母体・胎児集中治療室のことです。 お母さんやお腹の中の赤ちゃんに治療が必要な場合や、注意深く見ていく必要がある場合に入院する個室病棟です。

37週1日 管理入院10日目

週に2回の超音波検査。この日、双子の体重測定はなく心拍と血流確認のみ行われました。2人共とても元気に動いているとのことで安心です。入院当初は早く家に帰りたいと思ったこともありましたが、動くのもやっとでそんな気持ちは一切なくなり、ずっと横になって過ごしました。

37週5日 出産前日

長女:2200g(前回健診から+40g)
次女:2380g(前回健診から+150g)

週数は行っていることから、NICUに入ることになっても退院は早くできそうだと言われました。いよいよ明日が出産当日です!

37週6日 出産当日【予定帝王切開】

長女:2020g(最終推定体重から-180g
次女:2300g(最終推定体重から-80g

予定帝王切開で、無事に双子を出産しました!
妊娠35週に胎児発育不全と診断された長女ですが、ギリギリ2000gを超えて生まれてきてくれました。本当にここまでよく頑張ったね、ありがとうの気持ちでいっぱいでした。

双子出産当日、長女はGCUに入院

胎児発育不全と診断されていた逆子の長女は血糖値が少し低く、入院のボーダーラインである出生体重2000gはクリアしていましたが、生後1週間は生理的に体重が減ることを見越してGCUに入院することになりました。

GCUとは

新生児回復室のことです。NICUで治療を受け、状態が安定してきた赤ちゃんが、引き続きケアを受けるお部屋です。

実際、長女の出産翌日の体重は80g減少し、2000gを下回りました。

GCUでは、きっちり3時間おきのミルク授乳が行われ、体重管理が徹底されました。毎日3回の面会で授乳をすることができましたが、低体重の赤ちゃんは乳首を吸う力が弱いため、母乳ではなくミルクでの授乳となりました。

生後5日目、長女GCU退院→双子母子同室に

生後5日目。長女は2000gを超えていませんでしたが、体重も安定して増えていたことからGCUを退院することができました。

しかし、体重が減った場合は再び入院になると告げられます。助産師さん協力のもと、引き続き3時間おきのミルク授乳を行いました。出産当日以降初めて双子が揃ったことに感動したのも束の間、夜間の同時泣きなど、双子の母子同室はなかなかの過酷さでしたね……。

生後6日目、全員で退院

長女:2030g(出生当日から+10g)
次女:2310g(出生当日から+10g)

生後6日目。長女・次女共に出生時の体重を超えることができ、退院予定日に全員で無事退院することができました。本当に良かったです。

生後2週間で2460g、1ヶ月で3300gに成長

2週間検診

長女:2460g(退院日から+430g
次女:2570g(退院日から+270g

通常母のみの2週間検診でしたが、低出生体重児ということで双子も検診を受けることになりました。長女・次女共に順調に成長しており、特に心配していた長女も問題なく一安心です。授乳は混合でしたがミルクが中心で、1日約400〜600mlを飲んでいました。

1ヶ月検診

長女:3300g(2週間検診から+840g)
次女:3430g(2週間検診から+860g)

ミルクは1日約700〜800mlを飲むようになり、長女・次女共に体重は800g以上増加していました。その後も特に問題なく、すくすくと育ってくれています。

胎児発育不全の原因は不明

出産後すぐ胎盤に異常がなかったかの検査が行われましたが、胎盤に問題はなく原因は不明とのことでした。これは決して珍しくなく、よくあることなのだそうです。

管理入院で辛かったこと

眠れない

4人部屋だったため、妊娠中のお母さん、出産後のお母さんと赤ちゃんが混在して入院していました。夜間の夜泣きで起きてしまい、慣れるまでは苦労しました。

面会制限がある

コロナ後の入院だったため、1日2人30分までの面会制限がありました。親族に会う日は夫に会えず心細かったです。

シャワー時間が短い

個室以外はお風呂がなく、共同のシャワー室を1日30分のみ利用できました。重い体のため動作が遅く、急ぎでの入浴は大変でした。

入院費がかかる

医療費が1ヶ月(1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額が支給される「高額療養費制度」を利用し、入院費はとても安くなりました。しかし、月を跨いで入院したため、2ヶ月分の上限額を支払うことになってしまいました。

管理入院をして良かったこと

とにかく安心

24時間体制でサポートしてくれる周産期母子医療センターの環境はありがたいものでした。担当医や助産師さんも優しく心強かったです。

毎日胎動を確認できる

赤ちゃんは無事育っているのか、毎日のNST(ノンストレス)検査で胎動が分かるのでとても安心できました。自宅で心配して過ごすくらいなら、入院して良かったなと思います。

産後のイメージができた

4人部屋の入院生活はなかなか眠れず辛さもありましたが、搾乳や赤ちゃんをあやすお母さんの姿を声で聞いて、出産後の入院生活のイメージができて良かったです。

家事や食事の準備をしなくてよい

身の回りのお世話は全て助産師さんがやって下さるので毎日とても平穏に過ごすことができました。週数相当にお腹の張りはありましたが、大分軽減したように思います。

まとめ

胎児発育不全 管理入院 NST 妊婦健診 検査

双子妊娠35週に診断された「胎児発育不全」
突然の管理入院宣告に最初は戸惑いましたが、しっかり寝て栄養を摂る生活になったことで赤ちゃんは順調に成長し、37週6日に出産することができました。万が一何かあっても迅速に対応して下さる環境は心強く、本当に入院して良かったです。

妊娠期間の反省点としては、塩分の多い食生活と、同じ体勢でずっと過ごしていたこと。
妊娠初期から中期のつわりで食べられなかった反動から、食べたいものを制限なく食べていた妊娠後期。入院して栄養バランスの良い食事の力は絶大だと感じましたし、出産するまでは絶対に無理をせず、安静に過ごすことの大切さを実感した管理入院でした。

自分が思っている以上に体に負担がかかっている妊娠生活。妊娠中のお母さんは自分と赤ちゃんの健康を第一に、身体を労って過ごしてくださいね。

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